文教厚生常任委員会
今日は文教厚生常任委員会に傍聴議員として参加しました。今回の定例会議での大きな議案として審査されるものの一つが、「市教育センターの移転」に関しての補正予算です。これは文教厚生常任委員会に付託されているものですから、その質疑に関してはしっかりと確認したいと思っています。
補正予算に記されている内容は、来年度から市教育センターの業務を柏崎小学校と第一中学校と元気館、教育分館、ソフィアセンターに移す、ための予算として3445万4000円を計上するというものです。今まで職員研修にあてていた機能を柏崎小学校に、理科センターとしての施設を第一中学校に、ふれあいルーム等の相談機能を教育分館3階に、ひきこもり支援センターを元気館に、教科書センターをソフィアセンターに移転するものです。つまり、独立していた教育センターを学校との併設型にするものです。これにはいくつかの問題があります。
・今年度、ひきこもりセンターを開設したばかりで、今年度予算の説明の時には今の場所で行っていくと説明したものである。
・今の教育センターは産業大学の敷地内にあり、施設を借りているものだが、そこは10年契約で借りている。あと3年間残っている。
・本格的に移転を計画した時期は9月定例会議中であり、その時に議会には説明ができたはずである。議会への説明が補正予算での説明になり、議会を軽視しているように感じる。
・この時期に移転を考えるとしても、時間を取りながらいろいろな部署や議会などと相談しながら、丁寧に進めるべきものであり、あまりにも拙速すぎる。
・教育センターを独立した施設にせず、学校との併設型にする理由に納得いくものがない。
・教育委員会と相談したというが、「移転を検討するように」「移転先にはどこがふさわしいか」という旨のものだったとのことであり、これは相談とはいえない。
まだありますが、とにかくいきなりすぎて乱暴な手法を取ることに憤りすら感じます。この移転の裏には、早く産業大学から手を引きたい、教育センターとしての借り賃すら出したくない、というような気持ちが市長にはあるようにさえ感じてしまいます。私の一般質問への市長からの答弁に中に、教育センターは必設の施設ではない、旨の発言がありました。そこではあえて突っ込んだ再質問はしませんでしたが、市長の中には教育センターを独立した施設にはしない、という気持ちが強くあったのでしょう。
そして今日の委員会の中での教育部長からの答弁として、今回移転したからには、しばらくの間はこの学校併設型の教育センターとする、と言っていました。市役所が移転して、第二分館や教育分館が空くような状況になったとしても、そこに教育センターが移ることはない、ということになります。
学校現場としてはいくら意義があっても受け入れざる負えないこととはいえ、市としても教育の在り方にメスを入れてきて、いずれはその予算も削られていくのではないかという不安感が高まると思います。特に、柏崎小学校としては、児童クラブと近い位置に研修会場をもってくるのですから子どもたちの活動に支障が生じると考えているでしょうし、職員の研修のために子どもたちの教育活動に影響が出るのではないかと心配しているのではないかと思います。…独立型の教育センターがあるにもかかわらず、学校併設型の教育センターに変更する意義というか必要性を感じないのです。子どもの教育現場に近いから学校併設型で研修することは効果がある、というような説明で納得する教職員はいません。残念な方向性と言わざるをえません。かといって、いつまでも反対を訴え続けるわけにもいきません。決まったからには、ポジティブに受け取り、それがプラスになるような柏崎市の教育にしていかなければならないと思います。
このこと以外にも「部活動ガイドライン」についての報告がありました。これについては一般質問でも質したこともあり、もう少し深い議論もしたかったのですが、このガイドラインが最終的なものではなく話合いをするスタートである、ということなので、その活動を見守りたいと思います。
昨日は産業建設常任委員会の傍聴をしました。月曜日には総務常任委員会があります。
#2018年12月 #文教