文教厚生常任委員会

今日は文教厚生常任委員会で教育委員会関係の審査が行われ、傍聴議員として参加しました。教育委員会は学校教育だけではなく、子育て支援から図書館や博物館、スポーツ振興まで大きな幅があります。以下は主な質疑の答弁です。

・小中一貫教育としては、中学校区ごとに９年間を見通してきめ細かな見取りをしていく。学力面だけでなく、組織的にカリキュラムの面でも連携していく。

・柏崎学では、生き方教育、キャリア教育を重視し、地域に根差した教育を行っていく。

・学校として、目指す生徒像、精選するものは何かなどを共通認識していくことだ大切だ。

・こども未来部を新設していくことで、柏崎市としての子育て支援の姿勢を示していく。子育て支援に関する施策は厚生労働省関係が多いので、独立させる意義がある。

・地中熱を利用した冷暖房の整備を柏崎市の政策として進めていく。地中熱を利用した冷暖房は大きな部屋にはできないので教務室や校長室への整備になる。今後、道路の交差点の融雪や学校の駐車場の融雪にも利用していくことも考えている。

・子育て短期支援事業（４１９千円）・・・児童相談所の一時保護の延長として、親の入院などで子どもの面倒を見ることができなくなった時に、最長７日間で預かる事業。ロングランが委託先で、そこから里親認定されたお宅で預かってもらうようにする。

・児童手当給付費（１２４０４００千円）・・・中学生までの子どもの親に支給。

・私立認定こども園等経費（４２６４３６千円）・・・国で決められている額と保護者が納める額との差額を市が負担する。

・特別支援学級介助事業（６３２１６千円）・・・主に小学校の特別支援学級の支援をするために、平成３０年度は前年度からプラス２人の２８人を採用する。

・指導補助事業（８６０４０千円）・・・小中学校の授業を含めた活動の支援をするために、平成３０年度は前年度からプラス４人の３６人を採用する。

・特別支援教育推進事業（２５６５千円）・・・発達通級指導教室を柏崎特別支援学校内に１クラス増設できた。現在は大洲小、荒浜小、第一中に１クラスずつある。

・無線ＬＡＮ整備事業（５２６４０千円）・・・学校は災害時の避難所になることから、無線ＬＡＮを平成３０年度は全小学校に、翌年は中学校に整備していく。廊下に設置することで体育館を含め、各教室でも利用できる。

・通学支援事業（小学６１０１０千円、中学５４４５２千円）・・・スクールバスの乗車は小学校で２．５ｋｍ、中学校で３．５ｋｍが基準になる。よほどの事情がない限りこれ以下の児童生徒のスクールバス利用は認めない。

・遺跡発掘調査事業（１２９２３１千円）・・・平成３０年度に調査する遺跡は３か所。

・イベント講座開催費（２２４５千円）・・・平成２０年から休止していたブックスタート事業を再開する。初めての検診時に２冊（６冊の候補の中から２冊を選ぶ）の絵本を配布する。

・博物館費（５５６２８千円）・・・リニューアルオープンする。今までは駐車場は赤坂山公園の方にあったが、１２台分は正面玄関前に停められるように整備した。

・体育協会補助費（１９４６５千円）・・・この中に柏崎マラソン補助として１５０万円が入っている。潮風マラソン補助と同額。

・給食業務管理事業（３５８８０１千円）・・・学校給食の調理場は市内に１０か所ある。給食は米飯がメインで、そのお米は柏崎産コシヒカリ１００％。野菜の地場産率は１６．４％。

学校の教職員の働き方改革が進む中、柏崎市でも今年度から、出退校簿を使ってその実態を把握しています。現在では月の残業時間が６０時間以上の教職員は小学校で３割、中学校で５割くらいいます。その中、教職員が申請するような出退校簿ではなく、タイムカードを導入したり、休日や時間外に活用する留守番電話の導入の考えを質問したところ、両方ともに導入する考えはない、との回答でした。今年度からの実態把握ということもあり、今後、超過勤務の改善が難しかったら、他市の状況を確認しながら、これらの導入も考えられるのかもしれません。

私の所属は総務常任委員会ですが、特に学校教育関係はいつも一般質問の項目に含めているように、関心をもっています。これまでも傍聴議員として参加しており、今日は質疑もさせていただきました。

いつも言っていることでもあるのですが、柏崎市の学校教育はかなり高いレベルです。子どもたちの学力はもちろん、生徒指導、スポーツの指導、そして行政による支援などはどこの自治体と比べても素晴らしいと思います。そのレベルを維持するだけでなく、さらに高めていくためにも、議員として当局に働きかけをしていきたいと考えています。

#２０１８年２月 #文教