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文教厚生常任委員会

今日は文教厚生常任委員会があり、補正予算の審査や教育委員会と福祉保健部からの報告事項がありました。補正予算については大きな問題もありませんでしたが、それぞれの部署からの報告事項についての議論が長くなりました。その中で私の発言中に、ある議員から「少数のことは取り上げなくてもいい」という旨の発言(ヤジ)がありました。少ない自治体しか取り組んでいないことであれば、その自治体が取り組んでいる理由は取り上げる必要はない、という意味で言ったのです。多数に流されずにその自治体としての意志をもってやっていることにこそ、本当の真理があるかもしれないのに、こういうこを口に出す人がいたことにがっかりしました。本当の少数の意見を取り上げられない政治家は、議員としての資格があるとは思えません。ご自身の政治信念は「少数を切り捨てる」的なこのようなことでもいいですが、それを委員協議会の場で、ヤジとはいえ発言するとは、問題があると思いました。

それはともかく、報告事項の中で気になっている3つのことを記します。

<北園体育館の廃止>

○平成27年度の利用者数は11200人、登録団体は21団体、利用件数は727件。市内の体育施設でも利用者は多い方。

○登録団体にはこれから説明会をもって、周知していく。

○平成29年度中に解体する。その跡地については全くの未定。

○平成25年以前から議員の一般質問でも言われ続けている「スポーツ振興計画」をつくる予定はあるのか。→つくること自体、検討中である。

○健康みらい21の計画から考えても体育施設の市内の適正配置は必要だと考える。スポーツの振興、健康寿命の延伸という目的達成のためにはこの施設の適正配置は検討の必要がある。そのためにもただ廃止するだけでなく、施設建設を考えることがあってもいいのではないか。→目的達成のためなら何でも予算が付くものではない(教育部長)。⇒目的達成のためにふさわしくない事業の見直し(廃止を含めて)こそ事業評価なのではないでしょうか。その中から無駄をなくせはお金は捻出できると思いますが、いかがでしょうか。

<特別養護老人ホーム整備方針の見直し>

○平成30年度に80床の特別養護老人ホームを造る計画だったが、それを見直し、平成29年度中に既存の短期入所施設30床を特別養護老人ホームに転換する。

○柏崎から入所できる特別養護老人ホームは11か所、696人分あり、現在はほぼ100%埋まっている。ショートステイは94.7%から83.1%の稼働率で、平均85%稼働。週末の利用が多くなっている。

○平成28年1月31日現在、特別養護老人ホームへの待機者数は979人。年間の入退所者数はおよそ200人であるので、在宅の要介護3~5の人であれば、約2年で入所できる見込みである。

○現在、在宅の要介護3~5の人は合計321人。その他に有料老人ホームやグループホームに入所している人がいるので、待機者数が979人になっている。

<フッ化物洗口の今後の取組>

○市内の小中学校への説明会は終了した。保護者の出席数は634人で出席率は11%。アンケートの結果、フッ化物洗口を希望するが90.3%、希望しないが6.0%だった。

○今回の報告書に記載されている小中学校保護者説明会の質疑応答の回答を見てみると、「フッ化物応用による虫歯予防は安全かつ有効である」「通常のフッ化物洗口では健康被害の発生は想定されない」など、否定的なことは研究結果からも一切なく、安全なこと以外考えられない、ということが強調されている。⇒こんなことを言われ、学校でやるのだからいいものに違いない、と思っている保護者は賛成するに決まっていると思いますよ。⇒フッ化物洗口に疑問をもっていたり反対している日弁連、秋田弁護士会などの資料を見たことがないのではないかと思いました。

○12月定例会議で補正予算として100万円を計上し、可決したら、今年度中に必要な機材や薬品の購入を行う。

○来年度の6月には小中学校でのフッ化物洗口を開始する計画だが、その時期の学校は特に養護教諭にとって健康診断など多忙の時期に重なるから、時期を変えてはどうか。→校長会や養護教諭の会で説明済みで、納得してもらっている。このまま進めたい。

○昨年度福祉保健部長や教育長へ要望書を教職員組合柏刈支部から提出した。その内容の中から、全教職員の周知徹底を図り、教職員が十分協議して判断すること。→各学校ごとの判断になると、それぞれの学校で「やらない」基準も必要となり、なおさら大変になる。教育委員会主導で一斉に進めたい。保護者の中でやってほしいとアンケートで回答した人が90%もいるのに、やらないということは適切ではない。⇒学校教育は保護者の多数が望んでいることにはすべて応えなければならないのでしょうか。学校の教職員の意見を考え、その地域のこと、子どものこと、保護者のことなどを把握している校長の判断によって実施の有無を決めてもいいのではないか。長岡市はそのように学校判断で行っている。長岡市のその理由も聞いていないのに、全学校一斉の実施ありき、で進めるようでは上意下達で、学校の意思を全く聞き入れない教育活動になってしまうのではないでしょうか。現場のことなどどうでもいいのでしょうか。

○実施するときには人的配置を予算化するなどの配慮をすること。→全校300人以上の学校、市内で6校、には人的配置を考えている。⇒やり始めの時には長岡市では全校に人的配置がありました。もしそういうことができなければ、市内一斉実施は見送るべきではないのでしょうか。

○効果を検証し、実施の見直しをすることはないのか。→状況の把握は考えているが、やめることはしない(福祉保健部長)。

○フッ化物洗口を実施して、虫歯の本数などの目標値はあるのか。→やってないので数値目標はない。⇒この回答にはあきれました。目標を掲げ、その達成のためにフッ化物洗口をしよう、としているのではないのでしょうか。

○いずれにしても、とにかく「フッ化物洗口をする」「早い時期にやる」「市内全学校で一斉に行う」というものありき、の説明だと感じました。つまり我々が「こういう問いをすれば『はい』と答えるに決まっているから、質問文がおかしいのでは」「デメリットももっといろいろなところに出ていますよ」「もっと落ち着いた時期から始めたら」「他市、特に長岡市の実施形態を学んだら」などと質しても、検討するでもなく、もうこういう流れになっているからと、問答無用のような感じの答弁でした。また、教育部長はフッ化物洗口を適切に行うのはプロとして当然だ、という旨の発言をしました。養護教諭に劇薬を扱い、全校の子どもたちに施すことは、プロとしてしなければならない職務には入っていないはずです。

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