文教厚生常任委員会
今日は文教厚生常任委員会の2日目で「教育委員会」関係の審査を行いました。教育委員会といっても「学校教育課」だけでなく、「教育総務課」「子ども課」「子育て支援センター」「生涯学習課」「スポーツ振興課」「図書館」「博物館」「柏崎ふるさと人物館」「教育センター」「青少年育成センター」があります。来年度の予算や事業についての質疑を行う前に、教育長が最初に発言した「子どもを応援する予算」という言葉、これこそ教育にあるべき予算だと思いました。教育関係予算は、子どもたちの健全育成を目的とするものだと思いますし、それが未来の柏崎の活性化に絶対につながってくるものだと思います。就学前の子どもたちのことを考えることは子育て奮闘中の親御さんの支援につながりますし、学校入学後は子どもたちをできるだけ多くの大人の目できめ細かく見取っていくことが個に応じた対応につながりますし、学校卒業してからも生涯にわたり学び、スポーツに取り組んでいく環境整備も、豊かな生活には欠くことができないことだと思います。
今社会では、保育園募集に落選してしまった親御さんが「これでは私が活躍できないじゃないか、何が1億総活躍時代だ」という趣旨のメッセージを発したことが話題になっています。幸い柏崎には待機児童はいないようですが、子育て中の仕事など、特に母親への支援は十分とは言えない現状があるように思います。こうするべきだと考えたことがすべて実現するということは、財政的なことや社会全体のことを考えた場合、難しいことではあるとは思いますが、声を上げ続けないと、その当事者の気持ちは伝わっていきにくいものがあります。私もこのような市民の声を当局に伝えていけるようにしていきます。
また、特に学校教育現場については教員経験者である自分が当局には伝えていかなければならないことが少なくないと思っています。子どもの「生きる力」を育んでいくためにも、教員のモチベーションの向上や施設設備の充実は必要なことです。断っておきますが、教員が楽をしたいということを言っているのではないのです。教育現場を経験していない人たちが机上で考えるだけだとまさに机上の空論になりかねません。現場の声を聴かず、子どもたちの状況を見ず、現場の空気を味わっていないと、効果の上がらない施策を進めてしまい、無駄なお金や時間、労力を使いかねませんから。そうならないためにも訴え続けていきたいと思います。
このような様々な審査の後、付託議案の委員会採決がありました。その際、私は賛成の立場で討論をしました。適切な予算配当であり、各事業もしっかりと進めてくれると感じられました。しかし、「学校でのフッ化物洗口」に関しては課題が多いことを理解してもらい、拙速な実施だけは行わないように要望しました。委員会としての採決は賛成多数で可決しました。
委員会審査後「柏崎市教育大綱」についての説明がありまりした。平成28年度から平成31年度までの4年間の柏崎市の教育の方向性を示したものです。
○大綱の目標
・ふるさと柏崎に誇りと愛着を持つ人材を育てる。
・夢と希望に向かってたくましく生き抜く子どもを育てる。
○大綱の方針
・安心して子どもを産み育てられる環境づくりを推進します。
・確かな学力、豊かな心、健やかな体を育む教育を推進します。
・地域の自然、歴史、文化を生かした生涯学習を推進します。
・スポーツの振興と市民の健康づくりを推進します。
これを受け「柏崎市の実践上の努力点」がつくられ、それにより各学校のグランドデザインに反映される流れになります。教育大綱は各自治体の首長が示すことにはなっているのですが、こと義務教育に関しては「県」の方向性と違っていると問題になります。質問もしたのですが、県の動向をしっかり考え、「新潟県の学校教育の重点」との整合性を保ったものになっているとのことです。当然のことだとは思いましたが。