2018年12月定例会議終了
今日で12月定例会議が終わりました。今回は委員会審査で文教厚生常任委員会において、「柏崎市教育センターの移転」の補正予算審査で多くの質疑が交わされ、付帯決議も付されましたが、他の委員会ではおおむねスムーズな審査だったように感じます。本会議ではそのようなことを含めて各常任委員長から委員長報告がありました。本会議で教育センターに関わる補正予算についての委員長報告を聞いた今でも、正直十分に納得できている議員は多くないように感じています。もしかすると、当局の方々の中にも少なからず教育センターの移転に関しては否定的な気持ちをもっている方がいるのではないかと想像します。
この付帯決議を受けてか、委員会審査の様子を感じてかどうかわかりませんが、今日、市長からの文書が出ました。この教育センターの移転は「完全に市長主導案件でありました」と。審査での部長等からの答弁を聞いていても移転の理由などについては「後付け」の理由ではないかと思うことがいくつもあり、当局を代表して答弁する答弁者の苦労が物凄く感じました。担当課が主体となって提案することに対してはそれなりの熱量をもって答弁するのでしょうが、今回の答弁にはその熱量が感じられなかったのです。市長はじめ当局の皆様におかれましては、今回のことを糧にして、議会への報連相を早めのタイミングで行い、さらに議会と密な連携を図っていただきたいと思います。
これら当局側から出された議案については全て全会一致で可決しました。
今日の本会議では、これ以外に2つのことでかなりの時間を割いて議論を交わしました。一つは「議員定数削減案」、もう一つは「地域における多機能型バス運行」についてです。
議員定数削減については、9月定例会議で26人を24人にするという提案がなされ、否決されています。それを今回は26人を23人にするという提案です。これに対しても否決されました。議員発案として提出することは問題ないのですが、3か月前に理由をつけて否決されたものですから、その間に大きな事情変更があったわけでもありませんので同様の結果が出るのは至極当然だと思います。提出者は、なぜこの短期間に削減人数をさらに減らしたものを提出したのかという理由で、この3か月の間で市民から削減についての要望がかなりあった旨を話していました。直前の議会で否決されたものに対して同様の市民からの意見が出されたのであれば、議会全体でさらに検討を深めていきましょう、とまずは議会全体としての取り組みを提案すればいいのではなかったのでしょうか。そういうことを質問されていた議員もいました。いずれにしても、現段階では26人の議員が柏崎市議会としては必要だと判断しましたが、改選後はその次の選挙に向け、議員定数削減を含めてさらに研究を深めていく必要はあります。この定数削減案の可否については水面下で様々な動きがあったようです。政党がらみでの動きもあったのかもしれません。渦中におかれた方は相当悩まれたのではないかと思います。
地域における多機能バス運行については、市民からの請願として出されているものです。それを議会で受けるか否かという問題でした。持続可能な柏崎市にしていくためには公共交通が果たしている役割が大きく、そのすべてを民間事業所に任しておくことには限界があることもはっきりしています。議員全員がこのようなバスの利活用の必要性を研究しなければならないことは一致しています。…なのになぜ全会一致で採択できないのかというと、提出された時期による、というのです。この議会で取り組むものは議員の任期内でなければならないのです。改選後も継続して取り組む、ということは自治法上できません。だから採択できない、という考えなのです。しかし、それでいいのか、と私は思いました。まだ3か月あります。その間に取り組めることもあるのではないでしょうか。やってもみないで白旗を上げることは、請願した市民の気持ちに寄り添っていないのではないかとも感じます。このようなことを賛成討論として発言しました。ただ、この中で改選後も課題に継続して取り組むように、議会として次の議会の人に申し送ることを安易に行ったり、申し送ればいいということを発言することは適切ではなかったと思いました。前回地産地消条例をつくるときに取り組んだ経緯の中に改選があっても継続して検討したことがあったようですが、それはあくまで例外中の例外的なことのようです。この請願については委員会では不採択だったのですが、本会議では賛否同数の議長の判断により採択することになりました。今後はどのように進めていくのか、協議していくことになります。
その後の議運で、議長諮問の報告書がまとまったことを報告しました。6月の出来事を結果的に半年かけてしまいスピード感のなさを自分自身感じましたが、委員や会派長の皆様の協力のおかげで何とかまとめられました。いろいろな意見がある中でそれを一つにまとめていくことの難しさを体感できました。
夜には年に1回の議員と市役所の方々との懇親会がありました。参加者は課長以上の方ということで、私の世代前後の方がたくさんいました。大勢の方と話をさせていただきました。日頃から管理職として部下の管理ということだけでなく人材育成ということも含め、いろいろなことに目や心を配っていることを、言葉のはしはしにから感じました。立場的にも大変でしょうが、ご自身の健康が大切です。ご自愛ください。今日はありがとうございました。
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