2018年2月定例会議終了 予算案可決
今日の本会議で平成30年度の予算案を可決しました。残念ながら全会一致での可決ではありませんでしたが、可決された515億円の事業を適切に行ってほしいと思います。
年4回の定例会議の中でも2月と9月の定例会議は、それぞれ予算案と決算案に審議が行われます。かなりの時間を使い委員会で審査を行い、本会議で審議、討論、採決を行います。今2月定例会議も2月20日に始まりましたのでおよそ1か月間の期間でした。私は各常任委員会へ傍聴議員として参加し、その審査の様子を確認するとともに審査にも参加しました。各常任委員会での質疑内容はこのサイトに記しましたので繰り返しませんが、予算案の根底には「人材育成・確保」と「ものづくり産業」へ重きを置いたものがありました。
所属する会派、柏崎のみらいを代表して私が賛成討論を行いました。各事業に対する細かい内容には触れませんでした。平成30年度の櫻井市政の方向性を質すべく、適切な執行を望むように述べました。以下、その概要です。
まず、会派としては、これまで、代表質問や一般質問、委員会審査において、「持続可能なまちづくりの根幹をなす考え方」や「行政としての市民や民間企業への関わり方」「市民サービスの充実とあわせて庁内職員の意欲の向上と健康管理の在り方」「福祉面における包摂型社会形成の在り方」、「人材育成の基盤をなす学校教育をはじめとした人づくりの充実」などを重点的に質してきました。それは予算編成時の会派要望でも強く訴えてきたことでもあります。
10年後あるいは20年後の未来を想像して取り組んだことが、結果的に間違っていたと反省せざるを得ないとしても、将来の構想を考えず、目の前の課題解決や利益の追求のみに取り組むだけではいけないと思います。その采配こそがリーダーの力量だと思うのです。
市長におかれましては、引き続き、市民、議会の声をよく聴いて、偏らず、公平公正な市政運営を実行し、そのうえで「異なる意見を尊重し、対立から対話の柏崎へ、共有できる課題を共に取り組む」という市長の公約を堅持するとともに、結論を先送りして、次世代に大きな負担を押し付けないようにしていただきたいと思います。
今回は櫻井市長がゼロベースから編成した予算です。そこでは施政方針で述べられた、「洗練された田舎」「力強く心地よいまち」「強く、優しい柏崎」をつくるために、「人材育成・人材確保対策」があらゆる事業のベースであり、「ものづくり産業」にウエイトが置かれた編成となっています。言われるとおり、自治体を経営する基盤、原点は人材の育成であり確保です。その視点を大切にし、実効性ある施策をお願いしたいと思います。
それでは、30年度予算において、特に3点の施策に絞り、述べていきたいと思います。
1点目は、人材育成・確保に関するものです。・・・
2点目は、子育て、福祉に関するものです。・・・
3点目は、産業振興に関するものです。・・・
次に、原子力発電所についてふれておきます。
原子力政策を推し進めた国への責任を強く求めている櫻井市長ですので、原子力発電所を立地する自治体としてのベネフィットとリスクを十分認識していると思います。
今後、使用済核燃料税の経年累進課税化を進めていくと同時に、「現在停止している原子力発電所の安全性の向上を事業者および国に厳しく求めること」「核燃料サイクルの帰結を国に求めること」「実効ある避難計画について国・県に求めること」「原子力発電所の再稼働については、市民の意見を聞き、民意を受け止め、安全優先の対応を行うこと」「原子力発電所に頼らないまちづくりのプロセスを具体化すること」により、原子力発電所との新たな共生時代を市民で共有し、新しい柏崎をつくるべく努力をお願いいたします。
最後に、申し上げます。
市長はこの1年をかけ、係単位ですべての事業を自身で確認し、行政がなすべきことを峻別すると施政方針の中で話されました。大変に印象深い言葉であり、市民サービスに対する行政の責任と役割を問うものであると思います。1年後にはさらに櫻井色が色濃く政策に反映され、市の事業が展開されることになると推察しますが、そのためにも旗振り役である市長と、実際に業務を行う職員とが互いに連携し、信頼し合う中で、組織改革に取り組むことが大切ではないかと思います。
わが会派、柏崎のみらいとしては、その経緯を是々非々の立場で注視していくとともに、幅広く市民の意見を聴き、そのときどきの評価を委員会審査や一般質問の場を通して伝え、質していきます。
平成30年度も、櫻井市長の強いリーダーシップのもと、持続可能なまちづくりが推進されることを期待し、賛成討論といたします。
ここにも記したように、予算執行にあたっては、市民の声を聞く中、適切に行われているのかをしっかりチェックしていきたいと思います。
#2018年2月 #本会議