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柏崎市第五次総合計画 同和教育は人権教育の中核です

今日は常任委員会に付託されずに全員で協議をすることになっていた「柏崎市第五次総合計画基本構想及び基本計画の施策の体系の策定」について議場で協議をしました。この第五次総合計画とは市の最上位計画であって、10年間を見通してつくられています。とはいえ、10年を前期と後期に分けて、より具体的に示されることになりますが、今回は来年度からの10年間を見通したおおもとの計画の協議でした。以下抜粋します。

<本市における最重要課題> 人口減少・少子高齢化の同時進行への対応

<本市において取り組むべき主要課題>

1 防災・生活・環境 ~市民生活の安全性の向上~

2 産業・雇用 ~産業の競争力の強化~

3 健康・福祉 ~安心できる市民生活の確保~

4 教育・スポーツ ~次代を担う人材の育成~

5 魅力・文化 ~まちの魅力の活用と発信~

6 自治経営 ~市民力・地域力・行政力の向上~

<将来都市像> 力強く 心地よいまち

<基本理念>

将来都市像の実現のため、安全で安心して生活できる「頼もしさ」、働く喜びを感じる「豊かさ」、互いに支え合って暮らせる「健やかさ」、健全な人材を育む「たくましさ」、外に向けて発信する「柏崎らしさ」を磨き高めるとともに、新たにつくり出します。そしてこれらを市民同士で、市内と市外を、現在から将来につなぎ、市民や企業、団体、地域、行政などの多様な主体がまちづくりの担い手となって、共につくり、共にはぐくみます。

<キャッチフレーズ> これからもずっと そしてもっと柏崎

この他に、主要課題の解決のための施策が続いています。今日の議論に中にもありましたが、総花的な傾向にあるのは致し方のないところでありますが、当局としてもどこの自治体でも当てはまるようなものではなく、「柏崎らしさ」をもたせた総合計画をつくっていこうとしていると感じました。上記には文言として出てきてはいませんが、原発立地地域という特殊性をも含めて記述してあります。これは「議案」として提出されたものでありますので、明日の本会議で採決されます。

また、この議論の中で、「自治経営の施策の基本方針」の「第1節 平和と人権を尊重する心を育む」の「人権を尊重した社会づくりを進める」の「(1)人権を尊重する教育と人権啓発の推進」に記述されている「同和教育」という文言は消すべきではないか、という発言がある議員からありました。発言者の本意は分かりかねますが、発言の中に「逆差別」「同和利権」という言葉が出てきており、おそらくは、同和立法が2002年に終結したことで、同和問題もなくなったと解釈されたのかもしれません。あるいは柏崎市民の意識の中にこの同和問題の存在が薄くなり、関心も無くなっているから、言葉としても使う必要がないのでは、という考えなのかもしれません。であったとしても、この発言は大きな問題へと発展するかもしれません。新潟県の小中学校の学校教育では「同和教育を中核に据えた人権教育」を進めおり、同和教育の重要性は教職員であれば誰でも、痛いほど分かっています。特に「寝た子を起こすな」という考えで同和教育を軽く扱ったり、行わなかったりすることはあってはならないと言われています。なぜなら、この問題の本質を理解しないまま成長してしまうと、不適切な場面で使ったり、関係のない差別を拡大させたり、間違った情報を広めたりしかねませんし、さらに、このことでの結婚差別や就職差別などを受けている人がいる事実があるからです。現在柏崎市には同和地区や同和問題が存在しない、とは言えません。事実、過去には同和地区が存在したということは確かなことです。教職員としても、上記の同和立法の制定にあたっての理由は知っていても、なぜ終結したのかの理由がわからないと、法律の終結イコール同和問題の終結とつなげてしまいかねませんので、この研修も必要かと思います。

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